カンチェンジュンガ国立公園は、2016年にトルコ・イスタンブルで開催された第40回世界遺産委員会において新規登録されたインド初の世界複合遺産です。
カンチェンジュンガ国立公園
カンチェンジュンガ国立公園は、インドのシッキム州とネパール東部の国境にある世界第3位の標高を誇るカンチェンジュンガを含む山群の一部とその周辺の地域から形成されています。
カン(雪山)・チェン(大きい)・ジュ(宝)・ンガ(5)とは、チベット語で「5つの宝庫をもつ偉大な雪山」という意味があり、地元の人々からは、聖なる山として崇拝されてきました。
そして、先住民にとっては天地開闢の地でもり、寺院や僧院を備えた巡礼地として尊ばれています。
カンチェンチュンガでは、標高1220~8586mの間に森林から氷河まで見ることができ、東ヒマラヤにおける生物多様性のホットスポットの一画を担う豊かな生態系を有しています。
このようにカンチェンジュンガ国立公園は、自然崇拝の地としての文化的価値と自然美・生物多様性を有する自然的価値が評価されて、世界複合遺産として登録されました。