国史跡カミ遺跡群
ジンバブエの世界遺産である国史跡カミ遺跡群は、標高1000mのジンバブェ高原の西部、ブラワヨ近郊にある石造遺跡群です。トルワ王国の首都となり、15世紀中葉から17世紀頃まで機能していました。
建造物は、花崗岩を直方体に切り出して交互に積み重ねています。建物の壁の上部には、チェッカー板のように空間を開けたり、色の異なる石材を用いて装飾にしています。
遺跡が街として繁栄した時期は、放射性炭素年代測定と出土品から推察されました。中国産の青磁や白磁、ポルトガル、ドイツ、北アフリカ産の陶磁器、17世紀にポルトガルで焼かれた中国産陶磁器の模倣品、スペイン産の皿が確認されています。
石造建築、金製品や銀製品は、グレート・ジンバブエのものよりも加工技術が発展している様子がうかがわれました。