ケルクアンの古代カルタゴの町とその墓地遺跡
ケルクアンの古代カルタゴの町とその墓地遺跡はチュニジアの世界遺産です。カルタゴは北東チュニジアのボン岬の近くにあった古代の国で、現在の都市はケルクアンといいます。
紀元前9世紀~3世紀に、フェニキア人によって栄えた貿易都市でしたが、ローマに滅ぼされて、現在はあまりカルタゴ時代の遺跡は残っていません。
そんな数少ない遺跡の中でもケルクアンではフェニキア人の居住地域と、共同墓地遺跡が見られます。ケルクアンは紀元前6世紀に建設され、貿易の他には石工やガラス職人が多く住む町で2000人ほどが暮らしており、その住居からはお風呂もついていて、排水設備もちゃんと整っており、当時この地域に水が豊富にあった証ともなっています。
また、この遺跡自体は、紀元前4世紀から紀元前3世紀のものであることが明らかになっています。