カムチャツカの火山群
カムチャツカの火山群はロシアの世界遺産です。カムチャツカ半島の2つの自然保護区と3つの自然公園を対象とする形で1996年12月に登録され、2001年に自然公園が一つ追加登録されました。
環太平洋造山帯の中でも、カムチャツカ半島は特に「火山の博物館」の異名を取るほどに多彩な噴火様式の火山やそれが生み出した地形が存在しています。
また、火山の多さや土壌の特質などのために開発が余り行われてこなかったことから、景観美や生物多様性も十分に保持されています。この世界遺産を構成している自然保護区と公園は、
- クロノツキー国立生物圏・自然保護区
- ブィストリンスキー自然公園
- ナルィチェヴォ自然公園
- 南西ツンドラ自然保護区
- 南カムチャツカ自然公園
- クリュチェフスコイ自然公園
です。その中の1つ、クロノツキー国立生物圏・自然保護区は、クロノツカヤ山の西側、ベーリング海沿岸部に存在している保護区です。この植物種は745種が確認されており、サハリンモミなどのような固有種が16種含まれています。