| 名称 | ケーンクラチャン森林保護区群 |
|---|---|
| 国 |
タイ |
| 登録区分 | 世界自然遺産 |
| 登録年 |
ケーンクラチャン森林保護区群
2021年に開催延期された第44回世界遺産委員会拡大会合において、タイの「ケーンクラチャン森林保護区群」が世界自然遺産として登録されました。
「ケーンクラチャン森林保護区群」は、タイ西部、ミャンマーとの国境に近いテナセリム山地に広がる大規模な森林地帯です。テナセリム山地は、マレー半島を南北に貫く花こう岩や石灰岩の山脈の一部で、標高37~1,231mの山地と丘陵が連なっています。
世界遺産には、以下の3つの国立公園と1つの野生生物保護区が含まれています。
- ケーン・クラチャン国立公園
- クイ・ブリ国立公園
- チャローエム・プラキアット・タイ・プラチャン国立公園
- メーナム・パチー野生生物保護区
この地域の大きな特徴は、ヒマラヤ山脈、インドシナ半島、スマトラ島という3つの異なる生物エリアが出会う交差点にあたることで、そのため非常に珍しく豊かな生態系が作られています。敷地内には熱帯の常緑樹から落葉樹まで多種多様な森が広がり、世界的にも貴重な生き物たちが暮らしています。
タイ国内には、同じく広大な自然と野生動物の保護で有名な自然遺産「トゥンヤイ-フワイ・カーケン野生生物保護区」があります。このふたつの遺産はどちらもタイ西部に位置し、東南アジアを代表する大型哺乳類の聖地として比較されることが多い存在です。
さらに、植物の多様性の面では、タイ東部の世界遺産「ドンパヤーイェン-カオヤイ森林地帯」とも共通する珍しい生薬植物や固有種が見られ、タイの豊かな自然ネットワークを互いに支え合っています。

