ジョギンズの化石の崖群
カナダのジョギンズの海岸沿いには、およそ3億1000万年前とも言われる、石炭紀の岩石が露出しており、その距離は15 km もあります。カンバーランド湾に押し寄せる潮の干満が、常に新しい壁面を露出させていることで、多くの貴重な化石が発見できるのです。
ここで発見された化石については、あのダーウィンの『種の起源』でも触れられているのだそうです。水中から次第に陸上へと、生存のエリアを広げてきた生物たちの化石によって、その進化の過程を知ることができるのです。こうしたことから、19世紀には、著名な地質学者が多数ここを訪れるようになりました。
このうち、代表的な地質学者ドーソンのコレクションの多くが、マギル大学のレッドパス博物館で展示されています。自然遺産として貴重であることから、2008年、ジョギンズの化石の崖群という名称で世界遺産に登録されました。