ジョドレルバンク天文台

概要
名称 ジョドレルバンク天文台
イギリス
登録区分 世界文化遺産
登録年

2019年

2019年アゼルバイジャンの首都バクーで開催された第43回世界遺産委員会において、イギリスの「ジョドレルバンク天文台 」が世界文化遺産として登録されました。

ジョドレルバンク天文台

「ジョドレルバンク天文台 」は、イギリス北西部ののどかな田園地帯に広がる、世界で最も歴史ある電波天文台の一つです。

伝統的な可視光線(光)を使う天文学から、電波を使って宇宙を探る「電波天文学」への転換を象徴する場所として高く評価されています。1945年の開設当初はレーダーの反射を利用して宇宙線を観察する研究から始まりましたが、現在も最前線で稼働を続けています。

主な施設と構成要素

  • ラヴェル望遠鏡
    直径約76メートルの巨大な可視型電波望遠鏡。敷地全体のシンボル的存在です。
  • マークII望遠鏡
    敷地南側に位置する、初期の研究を支えた主要な望遠鏡の一つ。
  • 管制棟と技術シェッド
    望遠鏡の操作や機器の整備・開発を行う作業拠点。
  • 研究施設群
    初期の研究が行われた歴史的な研究小棟や、全国の望遠鏡をつなぐネットワーク(e-MERLIN)の統括拠点。

ラヴェル望遠鏡と宇宙開発

なかでも有名なのが、1957年に完成したラヴェル望遠鏡です。建設当時は世界最大級の電波望遠鏡で、その直径は76mに達します。現在でも現役で使用されており、何度も改修を受けながら宇宙の研究を続けています。マークII望遠鏡も特徴的で、約38m×25mの楕円形をしており、1964年に完成しました。この望遠鏡は、世界で初めてデジタルコンピューターによって制御された望遠鏡でもあります。

ジョドレルバンクは、宇宙開発の歴史とも深く結びついています。1957年、ソ連が世界初の人工衛星「スプートニク1号」を打ち上げると、完成間近だったラヴェル望遠鏡は、その衛星を打ち上げたロケットを追跡できる数少ない装置として注目されました。その後も米ソ双方の宇宙ミッションを追跡し、1966年にはソ連の「ルナ9号」が月面から送信した最初の画像を受信。さらに1969年には、アポロ11号の月面着陸も追跡しました。科学研究の施設であると同時に、冷戦期の宇宙開発競争を支えた場所でもあったのです。

「ジョドレルバンク天文台」の関連情報

この世界遺産のデータ・地図(場所)

名称ジョドレルバンク天文台
イギリス
登録区分 世界文化遺産
登録年

2019年

キーワード

タイトルとURLをコピーする

 

 

あわせて行きたい世界遺産

 

コメントを書く

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です