| 名称 | 古代エリコ / テル・エッ=スルタン |
|---|---|
| 国 |
パレスチナ |
| 登録区分 | 世界文化遺産 |
| 登録年 |
古代エリコ / テル・エッ=スルタン
2023年に開催延期された第45回世界遺産委員会において、パレスチナの「古代エリコ / テル・エッ=スルタン」が世界文化遺産として登録されました。
「古代エリコ / テル・エッ=スルタン」は、人々の生活痕跡が幾重にも積み重なってできた楕円形の丘(テル=遺跡が層になった小高い丘)と、周囲を潤す湧き水「アイン・エッ・スルタン」からなる歴史ある遺跡です。
紀元前9000〜8000年頃(新石器時代)にはすでに城壁や塔を備えた大規模な定住集落が作られており、人類が狩猟採集から定住・農業生活へと移行し、集団での社会組織や宗教的儀礼を発達させていった貴重な足跡を示しています。
さらに、紀元前2000年頃(中世青銅器時代)の土塁(土で築いた巨大な防壁)などの革新的な城塞技術や都市計画の遺構も残されていることから、新石器時代における定住化への発展プロセスと、初期の都市文化の誕生を物語る極めて重要な例として高く評価されています。
テル・エッ=スルタンを含むジェリコ一帯は、海抜マイナス約250メートルという「世界で最も低い場所に位置する都市」として知られています。また、旧約聖書に登場する「ジェリコの戦い」でラッパの音と共に城壁が崩れ落ちた伝説の舞台としても知られ、世界中から多くの歴史ファンや旅行者が訪れる有名な観光地となっています。