ヤヴォルとシフィドニツァの平和教会群
ポーランドの世界遺産、ヤヴォルとシフィドニツァの平和教会群は、ドルヌィ・シロンスク県にあり、ヨーロッパ最大の木造宗教建築物でもありあます。
ポーランド南西、シレジア西部にあるグウォグフにもありましたが、1758年に焼失しています。ヤヴォルとシフィドニツァ、この2つの街に建つ木造平和教会は、17世紀半ば、ヨーロッパ中を荒廃させた、三十年戦争と呼ばれるキリスト教の宗教紛争の終結と平和の象徴として建てられました。
この教会の建設には以下のような条件が課せられました。
- 市壁の外側でなければならない
- 大砲の射程距離内になければならない
- 一年以内に建設し終えなければならない
- 耐久性のない建材しか使用してはならない
- 伝統的な教会建築様式をとってはならない
- 塔や鐘も備え付けてはならない
などなど…
伝統的なカトリック教会のような頑丈で立派な建物を建てることは認められませんでした。