ラージャスターン州のジャイプル市街

基本情報
名称 ラージャスターン州のジャイプル市街
インド
登録区分 世界文化遺産
登録年

2019年

ラージャスターン州のジャイプル市街

「ジャイプル市街」は、インド北西部のラージャスターン州に位置する歴史ある都市です。

1727年に君主サワイー・ジャイ・シン2世によって建設されたこの街は、山の斜面や地形に合わせて自然発生的に広がった同地域の従来の街とは異なり、平地にグリッド(格子状)パターンを用いて整然と計画・整備された計画都市として誕生しました。

街の通りには均一なデザインの建物やアーケード状の店舗が整然と立ち並び、大きな交差点には広場が配置されています。古代インドの建築理論「ヴァーストゥ・シャーストラ」を取り入れつつ、西洋の格子状都市計画やムガル帝国の建築様式が融合した独自のデザインが特徴です。商業都市として設計された歴史から、現在でも伝統的な工芸や貿易の拠点がそのまま息づいています。

ジャイプルには、2010年に登録された世界遺産ジャイプルのジャンタル・マンタルがあることでも知られています。

「ピンクシティ」ジャイプル

ジャイプルは別名「ピンクシティ」としても世界的に知られています。これは1876年、イギリスのエドワード7世(当時のウェールズ皇太子)がこの地を訪問した際、街全体を歓迎の意を込めて伝統的なテラコッタ・ピンク色で塗り直したことがきっかけです。この独特で鮮やかな街並みは、今日でも街の法律によって保護・維持されており、国内外から多くの観光客が訪れる人気のスポットとなっています。

ハワー・マハル

特に有名な建築物の一つ「ハワー・マハル(風の宮殿)」は、5階建ての建物に953窓もの小窓(ジャーリーと呼ばれる繊細な透かし彫り窓)が配置されているのが特徴です。姿を外部に見せることが制限されていた宮廷の女性たちが、姿を隠しながら街の賑わいや祭礼の様子を眺められるよう設計されました。また、街内にある18世紀初頭に建設された天文台「ジャンタル・マンタル」は、当時としては世界最大級の日時計などを備え、天文学への高い関心と技術力を今に伝えています。


アグラにあるタージ・マハルデリーのフマユーン廟に代表されるムガル帝国建築の繊細な装飾技術やアーチ構造は、ジャイプルの宮殿や街並みのデザインにも大きな影響を与えました。伝統的なヒンドゥー教の建築思想とムガル帝国のイスラーム建築様式、そして西洋の合理的な都市計画が見事に融合したジャイプルは、インドの多様な文化が交差して生まれた傑作といえます。

この世界遺産のデータ・地図(場所)

名称ラージャスターン州のジャイプル市街
インド
登録区分 世界文化遺産
登録年

2019年

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