Ir.D.F.ヴァウダヘマール
Ir.D.F.ヴァウダヘマールは別名「D.F.ヴァウダ蒸気ポンプ場」として知られ、オランダ、フリースラント州南部のアイセル湖に面する町レメルにある蒸気式揚水場です。1920年に完成し、建築に携わった技師D.F.ヴァウダにちなんだ名称が付けられています。
干拓によって造成された低地が国土の大部分を占めるオランダでは、歴史的に水の排出が重要な課題でした。主に風力を利用した揚水装置である風車は「キンデルダイク=エルスハウトの風車網」など別途遺産登録されており、オランダを象徴する景観として有名ですが、蒸気式のものとして、世界最大の設備を有することから遺産登録となりました。19世紀後半以降は上記式が主力となっており、Ir.D.F.ヴァウダヘマールも現役で使用されています。