「湖北の神農架」は、2016年トルコ・イスタンブルで開催された第40回世界遺産委員会において、中国の世界自然遺産として新規登録されました。中国として、50件目の登録です。
湖北の神農架
「湖北の神農架」は、中国・古代の三皇の一人で、医学と農業の神でもあった神農皇帝が薬草を摘むため訪れたことで、その名がつけられました。
湖北省北西部にある湖北の神農架は、中国国内で唯一「林区」として指定されており、モミ属の原生林を含む広大な森林地帯を国が直轄しています。広大な林区は、独特な地形を有し、落葉広葉樹林、常緑広葉樹林、常緑針葉樹林、針広混交林などさまざまなタイプの森林地帯があります。
湖北の神農架内には、孫悟空のモデルといわれる金糸猴(キンシコウ)やオオサンショウウオ、ウンピョウなど数多くの固有種、絶滅危惧種が生息しており、野生動物や植物の宝庫と言われています。