黄龍の景観と歴史地域
黄龍の景観と歴史地域は、中国の四川省アバ・チベット族チャン族自治州の松藩県にある世界遺産です。黄龍は同じく世界遺産の『九寨溝の渓谷の景観と歴史地域』の近くにあります。石灰岩の層が棚田のようになった神秘的な湖沼群です。
中国唯一、非常に良い状態で残っている高原湿地帯であるとも言われています。黄龍の水の色は場所によって黄色、緑色、青色、茶色と様々に変化して見え、晴れている日には日光と相まって金色に輝きます。
黄龍の景観と歴史地域にはジャイアントパンダや孫悟空のモデルにもなったキンシコウなどの稀少動物が生息しており、
2000年にユネスコの「人間と生物圏計画」(MAB計画)の生物圏保護区に指定されました。
黄龍は自然環境及び、そこに根付いて生態系を営んでいる動植物の価値も相当の物であると考えられていますが、この地には、人間の営みを示す建造物も残されています。仏教寺院である「黄龍寺」や道教寺院の「黄龍後寺」といった宗教建築物がそれらに該当します。