| 名称 | ホープウェルの儀式用土塁群 |
|---|---|
| 国 |
アメリカ |
| 登録区分 | 世界文化遺産 |
| 登録年 |
ホープウェルの儀式用土塁群
2023年に開催延期された第45回世界遺産委員会において、アメリカの「ホープウェルの儀式用土塁群」が世界文化遺産として登録されました。
「ホープウェルの儀式用土塁群」は、約2000年〜1600年前に北米のオハイオ川流域で先住民(ホープウェル文化)によって造られた、8つの巨大な土の建築群からなる世界遺産です。
一見すると広大な広場や丘のように見えますが、上空から見ると緻密な正方形や円形、八角形を描いており、太陽や月の動き(天体の周期)に合わせて計算し尽くされて設計されているのが最大の特徴です。
階級制度や強い指導者がいなかったとされる当時の人々が、高い精度で幾何学や天文学の知識を共有し、遠方から集まって儀式を行う場として協力して築き上げたという「古代土木建築の傑作」であり、「独自の生活様式と精神文化を今に伝える貴重な証拠」として高く評価され登録されました。
オクタゴン土塁
この世界遺産を構成する中で特に有名な「オクタゴン土塁(八角形土塁)」は、なんと長年にわたりゴルフコース(カントリークラブ)の敷地として利用されてきたという異色の歴史を持っています。
世界遺産登録への動きや保存運動の高まりを受け、現地では地元州の歴史機関が民間ゴルフクラブからの借地権買い取りを求めて長年裁判で争い、歴史的遺産の全面的な公的保護と一般開放に向けた完全退去が大きく報じられました。