ホー王朝(胡王朝)の城塞
ホー王朝(胡王朝)の城塞は、1400年にベトナムに誕生したホー王朝(胡王朝)の遺跡群のことです。この王朝は中国の明に侵攻されて、僅か7年で没落した、非常に短命の政権でもありました。現存しているのは城門だけですが、傍に資料館も併設されており、ハノイから車で2時間半から3時間程度ですが、途中の田園風景も楽しめます。
ホー王朝(胡王朝)は14世紀まで栄えた陳朝が族や重臣の離反・腐敗などで乱れる中で勢力を拡張した胡季犛が陳朝の第10代皇帝・陳晛を殺害して自らの娘婿である順宗を擁立し、1398年には成長した順宗を廃して殺し、幼少の少帝を擁立します。
しかし、1400年には遂に少帝をも廃し、自らが皇帝として即位し、立ち上げた王朝です。胡季犛は粛清と簒奪を繰り返したため、周囲からの恨みと反感を買っており、息子に皇位を譲りますが、、陳朝の復権とその皇族の即位を要求した明と対立し、自身の王朝を滅びさせる運命になりました。