2018年バーレーンの首都マナーマで開催された第42回世界遺産委員会において、「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」が世界文化遺産として登録されました。日本としては22番目の世界遺産の誕生です(文化遺産としては18件目)。天草地方とは、現在の長崎県と海を挟んで隣接する熊本県天草市にあたる地方のこと。
大航海時代にキリスト教が伝わったアジアの東端にあたる日本列島の中で、最も集中的に宣教が行われた場所だったため、この世界遺産は長崎と天草地方半島や離島に点在しています。
長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産
「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」はキリスト教の禁教による宣教師不在の中、神道や仏教などの日本の伝統的宗教や一般社会と関わりながら信仰を続けた潜伏キリシタンの伝統の証となる遺産群です。
日本国内に宣教師が不在となりキリシタンが潜伏したきっかけや、信仰の実践と共同体の維持のためにひそかに行った様々な試み、そして宣教師との接触により潜伏が終わりを迎えるまでの歴史を今に伝える12の構成資産からなります。
「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」構成資産
長崎県
- 大浦天主堂
- 外海の出津集落
- 外海の大野集落
- 原城跡
- 黒島の集落
- 平戸島の聖地と集落
- 平戸島の聖地と集落
- 野崎島の集落跡
- 頭ヶ島の集落
- 久賀島の集落
- 奈留島の江上集落
- 天草の﨑津集落
熊本県
- 天草の﨑津集落
公式動画集
空撮バージョン
アニメーションバージョン(1分版)
アニメーションバージョン(3分版)
長崎県の大浦天主堂は、2015年に世界遺産に登録された「明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業」の構成資産のひとつである旧グラバー住宅のすぐ近くにあります。