グジャラート州パタンのラーニキ・ヴァヴ[女王の階段井戸]
インドのパタン郊外、北西部に位置する 7 層の壮大な階段井戸が、ラーニキ・ヴァヴ、別名女王の階段井戸です。発見当時、大きさ、彫刻モチーフの出来、保存状態の美しさで人びとを驚かせました。2014年、グジャラート州パタンのラーニキ・ヴァヴ[女王の階段井戸]という名称で世界遺産に登録されました。
パタンがグジャラートの都・アナニラパータカとして栄えた時の王ソランキー朝のビーマデヴァ 1 世の没後に、その慈善事業の 1 つとして王妃のウダヤマティが造ったもので、1050 年に造られた州最古のものでした。
ですが、数世紀にわたり積もったシルト(砂より小さく粘土より粗い砕屑物)で覆われていたため保護されつづけたため、保存状態が良くなっています。
このパタンのラーニキ・ヴァヴと別に近年グジャラートの「ラーニキ・ヴァヴ」も世界遺産候補となっています。その他、遺産登録には至っていませんが、アダラジ・ヴァヴなどインド各地で階段井戸を見ることができます。