グロスモーン国立公園



12億年間にわたる地殻変動により海底が隆起することで造られた、カナダ東部の大西洋に浮かぶニューファンドランド島は、荒々しい景観が特徴的です。そのニューファンドランド島の西部に位置するのがグロスモーン国立公園です。

グロスモーン国立公園とは?

グロスモーン国立公園は、プレート・テクトニクスによる大陸の形成過程を知ることのできる、貴重な場所です。古代、カンブリア紀の大陸移動で生じた岩の層など、何億年もの地殻変動の証がダイナミックに現れているのです。地質学的な重要性から、1987年、世界遺産登録に至りました。

公園名の由来にもなった「グロスモーン山」

グロスモーン国立公園の東側を走るロングレンジ山地は、地球上でもっとも古い山脈の1つ。古生代の堆積岩や先カンブリア時代の花闘岩が発見されています。地質学上重要なこの山脈と西側のセン トローレンス湾に挟まれたこの公園のほぼ中央にあるのが、標高806mのグロスモーン山です。公園名の由来となったこの山は、標高600m の広大な台地へと連なります。

上部がテーブルのように平らな「テーブルランド」

グロスモーン国立公園の南部にある「テーブルランド」という赤茶けた岩山の台地は、大陸がぶつかりあい、海底から押し上げられるかたちでできたものです。この何億年もの昔は海中にあったテーブルランド、長い歳月をかけて氷河によって削られたフィヨルド、滝つぼでは霧になってしまう程の高さから落ちる滝の水煙などなど、一つの公園の中に全く異なる風景が繰り広げられています。

動植物の宝庫「グロスモーン国立公園」

この地はフランスのパリとほぼ同じ緯度に位置するという高緯度地方にありながら、メキシコ湾流の影響により比較的温暖な海洋性気候で、珍しい動植物相も特徴の一つです。その例として、カリブー(トナカイ)や、本来な ら標高2000m以上の高地に棲息するユキウサギやライチョウなどの動物、カ ナダトウヒといった高山性の樹木が挙げられます。

考古学的価値

グロスモーン国立公園は生物相や地質学の上だけではなく、考古学上でも重要な自然遺産です。ここには約4500年前から人類が暮らしていたと推測され、公園内の遺跡で発見された、彫刻が施されたセイウチの歯や骨などは、3~4世紀に暮らしていたイヌイットが築いたドーセット文化のものです。

 

このような公園は、世界的にもとても珍しいものです。公園内には、遊歩道も整備され、ハイキングには最適です。珍しい植物や動物たちにも出会うことができます!

 

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