グラン・プレの文化的景観
グラン・プレとは、フランス語で「大牧草地」という意味です。カナダのノバスコシア州キングス郡の農村自治体の風景が、広大な牧草地なので、このように呼ばれるようになりました。
ここの風景が有名になったきっかけは、ワーズワースの詩『エヴァンジェリン』で美しい風景が語られていたことだそうです。
海岸線と草原の風景がまるで一枚のキルトのように広がり、見る人の心を癒してくれます。この地域は、アカディア人によって開墾され、13km²あまりの土地に、フランス語圏の12の村があります。
美しい草原の風景は、2012年に世界遺産に登録されています。ここは、もともと塩分が多く含まれた干潟でしたが、フランスからの入植者は、創意工夫を駆使して、広大で肥沃な農地へと転換してきたのです。美しい風景を見ながら、そんなことにも想いを巡らせてみてください。