ゴンバデ・カーブース
ゴンバデ・カーブースは、焼きレンガで製作されていますが、世界で最も高い完全レンガ造りの塔として、知られています。ちなみに高さは、土台部分の高さを含めると約72mもあります。イラン・ゴレスターン州にあり、世界遺産に登録されたのは、2012年です。
この塔があるのは、ズィヤール朝の首都、ジョルジャーンの古代都市の北方3kmにあたります。土台部分には、碑文から、1006年、当時の君主であったカーブース・ブン・ワシュムギールの命により建造されたことがわかります。
塔の形は、土台部分は、十角形、先端部分が円錐形とユニークな形になっています。内部の装飾は、ムカルナス様式の初期のものとされています。設計には、黄金比Φの近似値である1.618の比率も用いられているのだそうで、高い水準の土木技術があったことがわかります。