西ノルウェーフィヨルド群 – ガイランゲルフィヨルドとネーロイフィヨルドはノルウェーにある世界遺産で、世界でも最大級の長さや深さを持つガイランゲルフィヨルドやネーロイフィヨルドは、その独特の景観美で知られています。フィヨルドとは氷河に削られたU字谷に海水が流れ込んでできた氷食谷の入り江のことです。
約100万年前の氷河期、ノルウェーは1000~3000mという分厚い氷河に覆われていました。やがて1万年前ごろから氷河の後退が始まり、氷河は谷底を削りながら海側へと押し出されていきました。そのため谷底の部分は深くなだらかで両側が垂直に切り立った岩という、氷食谷独特のU字谷の景観が生まれることになったのです。
ガイランゲルフィヨルド
ガイランゲルフィヨルドの全長は約20kmもあります。『山頂に氷河を戴いた山』や『花嫁のベール』と名づけられた滝、7つの滝が並んで流れ落ちる『7人姉妹の滝』、『勇者の顔に見える岩』など、見どころも多いです。
ネーロイフィヨルド
ネーロイフィヨルドの幅は狭く、最も狭いところは250mです。その分、険しい山並みが続き、いく筋もの滝が勢い良く流れ落ちています。山並みのさらに向こうには氷河の白い頂も見ることができます。