世界遺産 フライ・ベントスの文化的産業景観
フライ・ベントスの文化的産業景観は2015年ドイツのボンで開催された第39回世界遺産委員会において新規登録が認められたウルグアイの世界文化遺産です。
フライ・ベントスの文化的産業景観は、南米ウルグアイ西部のリオ・ネグロ県に位置し、1859年に創設された食肉加工工場を中心に発展した、産業建築物群で構成されています。
買い付けから加工・梱包・配送までの、食肉加工のすべてのプロセスが含まれており、1865年以降牛肉エキスブイヨンやコーンビーフをヨーロッパ市場に輸出してきた食肉加工会社や、1924年以降冷凍肉を輸出してきた食肉加工会社の、建築物や設備が含まれています。
ウルグアイ川に面したロケーションと、これらの産業建築・住居・社会施設は、グローバルに展開する食肉生産のプロセス全体を伝えるものです。
フライ・ベントスの景観が産業と密接に結びついていることや、食肉の輸出や55か国からの移民労働者の受け入れといった国際的な結びつきが評価されています。