フォース鉄道橋
フォース鉄道橋は2015年ドイツのボンで開催された第39回世界遺産委員会において新規登録が認められたイギリス・スコットランドの世界文化遺産です。
スコトランドのエディンバラ郊外のフォース川河口付近にかかるフォース鉄道橋は、全長2530mの世界で最も長いカンチレバートラス橋(支間距離が比較的長い橋に用いられる方式)です。
別名「鋼の恐竜」とも呼ばれるフォース鉄道橋は5万5千トンもの鉄を使っており、桁部分の満潮時の海面からの高さが46mあります。
1890年に開通されて以来現在まで乗客や貨物を運び続けており、その優れた造形美は、建築構成物をそのまま装飾なしで残しているためです。
フォース鉄道橋は、構造・材質・規模の点で革新的であり、鉄道が唯一の長距離移動手段であった時代の、橋梁設計・建設の発展において画期的なものでした。