秦始皇帝陵は秦の初代皇帝である始皇帝の命で造られた大規模な陸墓で、その周辺一帯に一面を囲うように築かれたのが兵馬俑坑です。これらの範囲は非常に広く兵馬俑坑のみで2万㎡もの規模があります。
兵馬俑坑内にある兵馬俑とは当時の皇帝の思想に深く関わるもので、死者を埋葬する上でその周辺に副葬された物(俑)の中で兵士及び馬を型どった物の事を指します。
兵馬俑坑は大きく3つに分かれていて、総計して陶馬が600体・武士俑は成人男性の等身大で約8000体程あり、全てが東向きに置かれていて、兵士及び馬以外にも戦車が100余台見つかっています。
兵馬俑坑内にあるこれらの造形物から当時の衣服や武器・馬具等の生活様式に関わる様々な事柄が推察でき中国の歴史を知る上で学術的にとても価値のある建造物となっています。