| 名称 | ESMA「記憶の場所」博物館:かつての拘禁、拷問、絶滅の秘密センター |
|---|---|
| 国 |
アルゼンチン |
| 登録区分 | 世界文化遺産 |
| 登録年 |
ESMA「記憶の場所」博物館
2023年に開催延期された第45回世界遺産委員会において、アルゼンチンの「ESMA「記憶の場所」博物館 – かつての拘禁、拷問、絶滅の秘密センター」が世界文化遺産として登録されました。
「ESMA「記憶の場所」博物館 – かつての拘禁、拷問、絶滅の秘密センター」は、アルゼンチンのブエノスアイレスにある旧海軍機械学校(ESMA)の将校宿舎跡地です。
1976年から1983年の軍事独裁政権下において、反対派の拉致や拷問、殺害が行われた最大規模の秘密拘留施設であり、5,000人以上が被害に遭いました。
ユネスコは、1970〜80年代の南米で組織的に行われた強制失踪(国家機関により人物が連れ去られ、所在や生死が隠蔽される人権侵害)という人道に対する罪を現代に伝える象徴的な場所として評価しています。
司法上の証拠物としても厳格に保護されており、建物の改変を極力避けた状態で保存され、負の歴史を繰り返さないための教育と平和の拠点となっています。
この場所は、南米独裁政権の闇を描き世界的な評価を得た映画『アルゼンチン1985 〜歴史を変えた裁判〜』で扱われた歴史的背景の舞台として、また独裁政権の軍幹部を裁く「軍事裁判」の決定的な証拠を集めた現場として世界的に知られています。