エルチェの椰子園



エルチェの椰子園は、スペイン南東部の都市エルチェにあるヨーロッパ最大規模の椰子(ヤシ)園からなる世界遺産です。エルチェでは144万m²の広大な土地に11000本以上、樹齢300年以上のナツメヤシが植えられており、最盛期の18世紀には、現在の2倍の面積と20万本以上のナツメヤシが植えられていたといわれています。

この椰子園のナツメヤシは土地の緑化と食糧確保のために7世紀初めにイベリア半島に北アフリカからの侵攻したアラブ人によって持ち込まれ、アラブの高度な灌漑システムによって、12世紀頃から本格的に椰子園としての整備が始められました。エルチェは古代よりギリシャ文化やフェキニア文化などの活発な交流が行われた都市。

1897年にエルチェ近郊で発見された「エルチェの貴婦人」は、紀元前4世紀にイベリア半島の先住民が来航したフェニキア人たちの文化に影響されてつくった美しい彫像。現在はマドリードの考古学博物館で国宝級の扱いを受けて所蔵され、貴重な人類の宝となっています。また、「ミステリ・デ・エルチェ(エルチェの神秘劇)」と呼ばれる、世界で唯一ローマ教皇の許可を得て教会の中で上演される神秘劇もまた、500年以上の伝統を現代に伝える無形文化遺産となっています。

 

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