メキシコの世界遺産「カミノ・レアル・デ・ティエラ・アデントロ」は、アメリカ・ニューメキシコ州のサン・ファン・プエブロからメキシコの首都であるメキシコシティまで続く約2,560キロメートルの道路です。メキシコ領内のみ世界遺産になっています。
1598年から1882年までの間、陸上交易の通路として使用されてきました。アメリカ内の延長距離は646キロメートルで、ナショナル・ヒストリック・トレイルに指定されています。
300年の間この道路で運ばれていたのは、サカテカスやグアナフアト、サン・ルイス・ポトシで採掘された銀でした。また、ヨーロッパからは水銀が輸入され、メキシコの鉱山に運ばれていきました。
この道路が最盛期を迎えた16世紀はコロンブスが新大陸を発見し、「大航海時代」が始まりを告げた時代です。メキシコはスペインの植民地となり、そこから産出される「銀」が、スペイン繁栄の礎を作ることになり、カミノ・レアル・デ・ティエラ・アデントロは、それを届けた重要な道路でした。