アイスレーベンとヴィッテンベルクにあるルター記念建造物群
アイスレーベンとヴィッテンベルクにあるルター記念建造物群はドイツ中部ザクセン=アンハルト州のある都市アイスレーベンとヴィッテンベルクに残る、宗教革命の中心人物であるマルティン・ルターにかかわる建造物などから構成される世界遺産です。
宗教改革は近世ヨーロッパ史上の重大事件の一つ。宗教革命の立役者であるマルティン・ルターが生まれ最期を迎えた土地であるアイスレーベンには、17世紀末に再建された「ルターの生家」や、1546年2月に没するまでの一か月を過ごした当時のまま保存された「ルター晩年の家」など、ルターの足跡をたどる上で貴重な建造物が残されています。
ヴィッテンベルクはいわゆる「95ヶ条の論題」が提示された町であり、宗教改革の発祥の地。マルクト広場に建つ「町の教会」でルターが説教を行い、彼が居住した「ルター・ホール」、1517年にルターが当時のカトリック教会の免償理解に疑義を呈して発表した文章である「95ヶ条の論題」を扉に貼りだして宗教革命のきっかけとなった「城付属聖堂」などの景観は、中世ヨーロッパのロマンを現代に伝えています。