「ダラム城と大聖堂」はイギリス中部ダラム市ダラム州にある世界遺産(1986年登録)。ダラムの城と大聖堂はウィア川を見下ろす崖の上にあり、川によってU字型に囲まれています。また二つの建物は緑地(パレス・グリーン)を間に向かい合っています。
ダラム城
ダラム城は、11世紀にウイリアム1世が建てたノルマン様式の城。ダラムの町はスコットランドに対するイングランドの重要地点でもありました。司教邸宅であったのは、ダラム司教を味方にしたい王が城を司教に譲ったからです。それで歴代の司教たちにはイングランド国王と同等の権限が与えられ、プリンス・ビショップと呼ばれたのです。1837年司教がダラム大学へ城を寄付したので、1840年からは全体が学生寮となっています。
ダラム大聖堂
ダラム市街とその周辺が一望できる高さ66メートルの塔は、大聖堂のシンボルであり人気の観光スポットです。大聖堂は1093年に創建されたロマネスク様式の建物。聖人リンテスファーン(7世紀)の聖遺物が見学でき、セント・オズワルド・オブ・ノーザンブリアの頭部と、聖ベーダの遺体が安置されています。