2017年ポーランド・クラクフで開催された第41回世界遺産委員会において「ダウリアの景観群」が、ロシアとモンゴルの世界自然遺産として登録されました。ロシアとモンゴルで共有する自然遺産はウヴス・ヌール盆地以来、2件目となります。
ダウリアの景観群
ダウリアとは、ザバイカル(ロシア東部、バイカル湖の東の自然・地理的地域区分)と沿アムール西部の17世紀以前の古称で、その名は17世紀中ごろまでダウール族の領域であったことに由来します。
ロシアとモンゴルにまたがるステップ(半砂漠の草原地帯)を登録したもので、ダウルスキー自然保護区やモンゴルの自然保護区も含めた2か国4件の保護区がまとめて世界遺産に登録されました。
年間約90度、1日15~20度もの差があるほど温度差が激しく、雨季・乾季が明確に分かれているおり、生物の多様性に富み、固有種や絶滅危惧種も多く確認されています。