「ダフニ修道院、オシオス・ルカス修道院、ヒオス島のネア・モニ修道院」は、東ローマ帝国時代中期に建設されたギリシャ正教の3つの修道院から構成されるギリシャの世界文化遺産です。地理的にはなれた3つの修道院は建設時期をほぼ同じくしています。
修道院の中央聖堂をはじめとする主要な建物は、中期ビザンティン建築に特徴的なスクィンチ式教会堂の形式で建てられており、11世紀に描かれたモザイク画がギリシャで残る唯一の修道院になっています。しかし、残念ながらネア・モニ以外の修道院については、建設の過程はほとんど知られていません。ダフニ修道院はアテネ近郊、オシオス・ルカス修道院は中央ギリシャのヘリコン山の麓、ネア・モニ修道院は東エーゲ海のヒオス島にあります。
主要スポット
ダフニ修道院
ギリシャ・アテネから西へ11kmの小さな田舎町のダフニ。ダフニ修道院は黒松の森の中にある、南ギリシャ一美しいといわれる修道院です。ビザンティン建築の中では比較的大きなものとされていますが、設立の記録などが残っておらず、修道院の歴史は謎に包まれています。
オシオス・ルカス修道院
ギリシャのデルフィから車で約30分。現在も修道士たちが暮らす、現役のオシオス・ルカス修道院が丘陵地帯に谷を見下ろすように聳えています。このオシオス・ルカス修道院は945年に聖人ルカスによって創建された修道院です。
ギリシャ・ヒオスタウンの約14km西のエポス山岳地帯に位置する、島の中心にある修道院。ビザンティン建築の代表とされる聖堂と、11世紀に描かれた聖堂内のモザイクイコンで有名なスポットです。