ローマ帝国の国境線:ドナウ川のリーメス(西部分)

基本情報
名称 ローマ帝国の国境線:ドナウ川のリーメス(西部分)
オーストリア
スロバキア
ドイツ
登録区分 世界文化遺産
登録年

2020年

2021年に開催延期された第44回世界遺産委員会拡大会合において、オーストリア・ドイツ・スロバキアにまたがる「ローマ帝国の国境線:ドナウ川のリーメス(西部分)」が世界文化遺産として登録されました。

リーメンスとは「ローマ帝国の国境線を示す防砦群」のことです。

ローマ帝国の国境線:ドナウ川のリーメス(西部分)

「ローマ帝国の国境線:ドナウ川のリーメス(西部分)」は、古代ローマ帝国が約600kmにわたってドナウ川沿いに築いた防衛線(境界線)の跡で、西暦1世紀から5世紀にかけての約400年間、ローマ帝国と北方の諸民族との境界として重要な役割を果たしていました。

防衛線の中心はドナウ川の南岸で、要塞や監視塔などが一本の道で結ばれていました。ドナウ川は幅が広く流れも急なため、天然の掘りの役割を果たしていましたが、地形(急な渓谷や広大な平野など)に合わせて兵士の駐屯地や砦の大きさが巧妙に変えられていました。単に軍事で守るためだけでなく、平時には貿易や人々の往来を管理する「関所」のような機能も担っていました。

このドナウ川沿いの防衛線は、古代ローマの軍事技術の高さを示すだけでなく、中世から現代へと続くヨーロッパの都市形成の土台にもなりました。5世紀にローマ帝国の支配が崩壊した後も、残された石造りの要塞や建造物は地元の人々に再利用され、現在ドナウ川沿いに広がる町や村の原型(核)となったのです。

カルヌントゥム遺跡

なかでもオーストリアにあるカルヌントゥム遺跡は、かつて総督の宮殿や大規模な円形劇場が置かれた一大都市で、現在は古代ローマの暮らしを体感できる野外博物館として人気の観光スポットになっています。ここでは当時の住宅や浴場が精巧に復元されており、ローマ市民や兵士たちがどのような日常を送っていたのかを間近に見ることができます。

ローマ帝国の国境線

ローマ帝国の国境線は以下の4件が世界遺産に登録されています。

この世界遺産のデータ・地図(場所)

名称ローマ帝国の国境線:ドナウ川のリーメス(西部分)
オーストリア
スロバキア
ドイツ
登録区分 世界文化遺産
登録年

2020年

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