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古都ダマスカス



世界遺産の古都ダマスカスは中東シリアにある古代都市。ダマスカスは古代より『オリエントの真珠』と称えられてきた世界最古の都市の一つで、メソポタミアと地中海を結ぶ東西交易の交差点として発展してきました。

言い伝えでは、天国を追われたアダム とイヴは、ダマスカスの北にあるカシオン山に降り立ったと言われています。

また、この山は人類で最初の殺人事件が起き た場所でも知られています。この地でアダムの息子カインが、弟のアベルを殺 したのです。そしてパウロは、ダマスカスを訪れる途中に天の光を受 けて回心し、イエスの使徒になりました。

紀元前3000年頃から、この地はアラビア半島、メソポタミア、地中海を結ぶ交易の十字路だったので、 交易の利と水を求める多くの民族がこの街の支配をもくろんでいました。

紀元7世紀に イスラム勢力の支配下に収まるまで、こ の街にはエジプトをはじめアラム王国やペルシア、ギリシア、そしてローマ帝国などが支配者として君臨しました。

ダマスカスに黄金時代が訪れるのは、 7世紀半ばにイスラム初の王朝であるウマイヤ朝が成立し、この街を首都と定め てからでした。かつてキリスト教の聖堂があった場所に大規模なモスクが建設され、政治・経済の中心地として多くの学者や詩人、商人たちが集まり、世界最高水準の文化が花開きました。

その後もダマスカスは、十字軍の襲来やモンゴル帝国の侵略、オスマン帝国の支配などを経験します。その歴史を物語るのが、城壁に囲まれた旧市街です。

前1世紀にローマが築いた城壁は、13世紀初頭になって十字軍やモンゴル軍に備えるために建て直されました。城壁内に広がる旧市街の西側では、ウマイヤド・モスクをはじめスーク(市場)やマドラサ(イスラムの高等教育施設)など、イスラム色が濃く、オスマン帝国時代の美しい宮殿も残っています。一方東側では、聖パウロゆかりの聖堂など、キリスト教の聖堂が多く見られます。

世界最古のモスク「ウマイヤド・モスク

ウマイヤド・モスクはイスラム教の4大聖地の1つに数えられており、世界中から巡礼者が訪れます。古都ダマスカスの旧市街を東西に走る『まっすぐな道』は、新約聖書に登場することでも知られています。

 

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