キュレネの考古遺跡
キュレネ は、現リビア領内にあった古代ギリシャ都市で、この地方にあった5つのギリシャ都市の中で最大・最重要を誇りました。現在のリビア東部のことをキレナイカと呼ぶのは、キュレネに因むものです。
現存する遺跡の多くは、ローマの植民都市となった際に再建されたものであり、ローマ都市として再建されたギリシャ都市の優れた遺跡として、キュレネの考古遺跡という名称で、ユネスコの世界遺産に登録されています。
都市キュレネは、紀元前630年頃に、ティラ島のギリシャ人たちの植民都市として、北アフリカの港アポロニアから16kmほどのところに建造されました。苦境にあえいでいたティラ島の住民たちは、デルポイの神託に従ってこの地に移り住むことを決意したのだといいます。
危機遺産リストへ
2016年の第40回世界遺産委員会において、「キュレネの考古遺跡」を含むリビアの全世界遺産が危機遺産リストに加えられました。