クエバ・デ・ラス・マノスはイグアスの滝で有名なアルゼンチンの南部、サンタ・クルス州にあるピントゥラス川流域の渓谷の洞窟です。その名の「多くの手の洞窟」の意味する通り、多くの手の跡が残された洞窟壁画が代表です。
ピントゥーラス川のクエバ・デ・ラス・マノス
先史時代に描かれたとされる壁画が残され紀元前1万1000年ごろから紀元後700年ごろまで、この地に断続的に移動してきた住民によって描かれたものだとされています。約270mの範囲に点在する壁画の中には、グアナコやニャンドゥなど、この地域独自の動物が描かれているものや、「手の洞窟」には800もの手形が残されています。
これらは、壁に手のひらを押し当てた上から顔料をかけたり、顔料を塗った手のひらを岩肌に押しつけたりして描かれました。理由は未だ解明されていませんが、これらのほとんどは左手となっています。