シリア北西部に残るクラック・デ・シュヴァリエとカラット・サラーフ・アッディーンは、11~13世紀の十字軍時代を代表する城です。2006年に世界遺産に登録されていますが、危機遺産リストにも登録されています。
クラック・デ・シュヴァリエ
![【世界遺産】クラック・デ・シュヴァリエとカラット・サラーフ・アッディーン](https://worldheritagesite.xyz/wp-content/uploads/2015/02/クラック・デ・シュヴァリエ-6-720x480.jpg)
![【世界遺産】クラック・デ・シュヴァリエとカラット・サラーフ・アッディーン](https://worldheritagesite.xyz/wp-content/uploads/2015/02/クラック・デ・シュヴァリエ-5-720x480.jpg)
クラック・デ・シュヴァリエは、トリポリの東に位置した高さ650mほどの丘に築かれた十字軍時代の代表的な城で、「騎士の砦」を意味しています。12~13世紀に聖ヨハネ騎士団が強化・拡張し、本拠地としました。当時の築城技術の粋を集めたものです。十字軍時代は聖ヨハネ騎士団の本拠でした。アラビアのローレンスは、「世界で最も美しい城」だと評しました。
カラット・サラーフ・アッディーン
![【世界遺産】クラック・デ・シュヴァリエとカラット・サラーフ・アッディーン](https://worldheritagesite.xyz/wp-content/uploads/2015/02/カラット・サラーフ・アッディーン-720x314.jpg)
カラット・サラーフ・アッディーンは、港湾都市ラタキアの30km東の山中にある十字軍時代の代表的な城で、紀元前10世紀ごろ砦がつくられていたと言われており、現在の城塞は10世紀の建造です。アイユーブ朝を興したサラディンが12世紀に陥落させたことから「サラディンの要塞」を意味する現在名で呼ばれるようになりました。