コロとその港
コロは、ベネズエラの北西部にある町で、カリブ海に面しているベネズエラ最古の植民都市です。コロと言う名前は先住民の言葉で、『風』を意味します。ここは1993年コロとその港という名で世界遺産に登録されました。
この街は、16世紀はじめに、スペイン国王から開拓権を借り受けたドイツ人が築き、中南米の植民地の中でもユニークな歴史を持っています。1527年にスペイン人が入植し、初期の植民都市になりました。
その後は、スペイン国王であったカルロス1世から開拓権利を購入した、ドイツ商人ヴェルザー家の支配することになり、一時は砂糖貿易の拠点として繁栄していましたが、貿易港としての機能は他の南米都市には及びませんでした。
また天災よる災害の発生や、カリブ海の海賊の襲撃を度々受け徐々に衰退。現在は、小さな漁港の町として細々と残っています。