バチカン美術館(システィーナ礼拝堂)
バチカン市国

「バチカン美術館(システィーナ礼拝堂)」の基本情報
国名 バチカン
世界遺産名バチカン市国
名称バチカン美術館(システィーナ礼拝堂)

バチカン美術館とはバチカン宮殿内にある24の美術館の総称です。見学できる部屋数は1400、それらをつなぐ通路は全長7km。迷路ような建物は、数々の礼拝堂とギャラリーを併せ持つ世界有数の美の宝庫となっています。

システィーナ礼拝堂

【世界遺産】バチカン美術館(システィーナ礼拝堂) | バチカン市国
photo credit: IMG_7973 via photopin (license)

なかでも有名なのは、ミケランジェロのフレスコ画があるシスティーナ礼拝堂。ルネサンスの至宝と称えられるこの 天井画誕生の裏には、教皇と芸術家の相克ともいえる人間ドラマがありました。

教皇の座に就任したユリウス2世は、1505年、各地から芸術家を呼び寄せました。ミケランジェロもまた教皇の霊廟造営のため、フィレンツェから招かれたのです。壮大な廟の建設に心躍らせたミケランジェロは、1年近く山にこもり、大理石を切り出しますが、その石をローマへ運んだ彼を待っていたのは、教皇の心変わりでした。

気紛れな教皇は霊廟に興味を失い、システィーナ礼拝堂をより見栄えよくすることを優先し、ミケランジュロに天井画制作を命じたのです。彫刻家の彼にとっては、画家の務めをさせられるのは苦痛以外の何ものでもありませんでしたが、天井画を完成させました。

『アダムの創造』

【世界遺産】バチカン美術館(システィーナ礼拝堂) | バチカン市国

有名な『アダムの創造』もミケランジェロの作品で、システィーナ礼拝堂で見ることができます。左にいるのがアダムで、右にいるのが神となっています。アダムの指先と神の指先は触れ合ってはおらず、生命の与え手たる神がアダムに生命を吹き込もうとする、まさにその瞬間を描いた作品となっています。

コンクラーベ

ローマ教皇選ぶ「コンクラーベ」 白煙なら決定、黒煙なら再投票

コンクラーベとは、新しいローマ教皇を選ぶために行われる、カトリック教会の枢機卿たちによる選挙のことです。場所はシスティーナ礼拝堂で、選挙中は外部との連絡が一切禁止され、完全な隔離状態で進められます。選出には有権者である枢機卿の3分の2以上の賛成が必要です。教皇が決まると、礼拝堂の煙突から白い煙が上がり、世界中にその決定が知らされます。

【いま知りたい教皇選挙の手順とローマ教皇の役割】キリスト教学が専門・山本芳久東大教授/映画「教皇選挙」はどこまで正確なのか?/「フランシスコ」と名乗った初めての教皇の功績

キリスト教学者の山本芳久氏が、ローマ教皇とその国際的な影響力、そして教皇選挙について詳しく解説しています。 特に、フランシスコ前教皇の役割に焦点を当て、彼が「神の下僕たちの下僕」として貧しい人々や弱い人々と共にある姿勢や、環境問題や格差といった現代社会の課題に対する取り組みが強調されています。 また、教皇選挙の歴史と手順、そしてコンクラーベの秘密主義についても説明されており、教皇の選出がいかに重要で複雑なプロセスであるかが示されています。

日本人枢機卿・菊地さんによる教皇選挙の実際の様子を伝えるブログ

「バチカン美術館(システィーナ礼拝堂)」のデータ

国名 バチカン
世界遺産名バチカン市国
名称バチカン美術館(システィーナ礼拝堂)

 

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