サラマンカ大学
サラマンカの旧市街

スペインの世界遺産「サラマンカの旧市街」にあるサラマンカ大学は、レオン・カスティーリャ王の後援のもと1218年に創設されたスペイン最古の大学です。

サラマンカ大学とは

【世界遺産】サラマンカ大学 | サラマンカの旧市街

photo credit: BC3C7902 via photopin (license)

ヨーロッパの中でも、ボローニャ大学、パリ大学に次いで、3番目に古い歴史を持つサラマンカ大学は、大聖堂の学問所が基礎となり創設されました。

大学の繁栄が始まったのは、1254年以降と言われており、当時すでに大学には法律学、教皇令学、倫理学、文学、医学といった分野の優秀な教授陣がいました。

そのため、1255年にはローマ教皇アレクサンデル4世によって、ボローニャ大学、パリ大学、オックスフォード大学とともに「世界四大大学」の一つに認定されました。

サラマンカ大学の歴史的建造物

サラマンカ大学には、いくつもの歴史的建造物が残っています。中でも、1415年から18年もの年月をかけ建設された中庭を囲む講義堂「エスクエラス・マヨーレス」のファサードは、プラテレスコ様式の傑作。

ファサードは、3段に分かれており、下段にカトリック両王の胸像、中段には建立時に国王であったカルロス1世(神聖ローマ帝国皇帝カール5世)の紋章、そして上段には聖書やギリシャ神話に登場するビーナスやヘラクレスの像が彫られています。

大学内には、「知識を欲するものはサラマンカへ行け」といわれるほど、膨大な蔵書数を誇る図書館があります。活版印刷技術が普及する15世紀以前の貴重な写本などが保管されています。貴重なのは蔵書だけではありません。それらを保管する書庫も美しく装飾されており、図書館の見どころの一つとなっています。

サラマンカ大学は、歴史を重ねるごとに学生数も増えていきました。14世紀末には、500~600人程度だった学生数は、16世紀後半には、6500人となりました。大学には、学生寮も次々と造られ、最盛期には29棟もありました。

繁栄したサラマンカ大学でしたが、17世紀には国の衰退、19世紀にはナポレオンによる町の破壊などによって、大学も衰退していきました。サラマンカ大学が、かつての栄光を取り戻したのは20世紀に入ってからのことでした。現在は、スペイン国内でも屈指の伝統校として、再びサラマンカの中枢を担っています。

「サラマンカ大学」のデータ

国名 スペイン
世界遺産名サラマンカの旧市街
名称サラマンカ大学

 

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