トームペア城
タリン歴史地区

エストニアの首都タリンは、13世紀前半デンマーク人によって築かれた街です。タリンという名も、エストニア語で「デンマーク人の街、要塞」を意味しています。

タリン歴史地区は、かつて貴族階級や騎士団が住んでいた“山の手”と商人が住む“下町” の大きく二つの地域に分かれています。

トームペア城とは

貴族階級や騎士団が住んでいた“山の手”にあるトームペア城は、かつてエストニア人の砦があった場所に、13世紀から14世紀にかけてデンマーク軍が建てた城です。石灰岩層からなるトームペアの丘に建てられた城からは、港の向こうまで見渡すことができます。

トームペア城は、支配者が変わるたびに補強・改築されます。18世紀後半には、当時の権力者エカテリーナ2世が知事官邸として使用するため改築を命じ、それまでの城という外観からから宮殿に近いものとなりました。

現在、私たちが目にすることができる建物のうち、北側と西側の外壁と3つの塔が、修道院型の内城を以ていた創建当時の姿を留めています。なかでも、南西の塔「のっぽのヘルマン」は、エストニアの三色旗を誇らしげに掲げ、国を象徴する存在です。

トームペア城は、現在、エストニア国会の議事堂として使用されています。

「トームペア城」のデータ

国名 エストニア
世界遺産名タリン歴史地区
名称トームペア城

 

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