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東大寺



奈良の大仏として知られている盧舎那仏(るしゃなぶつ)が大仏殿に収められていることで知られている東大寺は奈良県奈良市にあり、「古都奈良の文化財」のひとつとして世界遺産に登録されました。

正式名称は金光明四天王護国之寺とされており、全国の国分寺の中心である「総国分寺」でした。

東大寺と大仏の歴史

8世紀前半には、東大寺の前身の寺院が創建されていたそうです。聖武天皇は、741年(天平13年)に国分寺・国分尼寺建立の詔を発令し、743年(天平15年)には大仏建立の詔勅を発しました。この背景には、仏の恩恵を民に広め、社会・政治不安を取り除きたいという考えがあったそうです。749年(天平勝宝元年)に完成し、752年(天平勝宝元年)に開眼供養の法会が施行されました。

奈良時代の寺院は、複数の宗派を学ぶのが一般的であったそうです。東大寺も例外ではなく、南都六宗(華厳宗・法相宗・律宗・三論宗・成実宗・倶舎宗)と真言宗、天台宗の八宗兼学の寺とされました。

しかし、1180年(治承4年)、平重衡によって焼き討ちを受け、大仏殿が焼失してしまいます。その後、重源上人を中心とした復興事業が始まり、1185年(治承9年)に大仏開眼供養が行われました。

ところが、再び東大寺を悲劇が襲います。1567年(永禄10年)、三好・松永の戦いにより、大仏殿を含む主要な堂塔が焼失してしまったのです。その後再建が進まず長い時間が経過してしまいますが、江戸幕府の援助、ひいては一般の人々の寄進により、1709年(宝栄6年)大仏殿が完成しました。

伽藍

大仏殿

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大仏殿は二度の焼失の憂き目に遭いますが、鎌倉時代と江戸時代に再建されました。

奈良の大仏(東大寺盧舎那仏像)

本尊は盧舎那仏で、高さは約14.7mあり、基壇の周囲は70mあります。大仏殿の高さは約49.1m、正面の幅は57.5m、奥行きは50.5mです。

二月堂

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現在のものは、1669年に再建されたものです。本尊は大観音(おおかんのん)と小観音(こがんのん)で、十一面観音像です。この二観音は、誰も見ることができない絶対秘仏となっています。

ここでは、修二会(しゅにえ)、別名「お水取り」という儀式が行われます。これが旧暦2月に行われるため、二月堂という名ががついたそうです。人々に代わって僧たちが罪を懺悔し、平和と豊作を祈ります。752年の開山以来、一度も途絶えたことがないそうです。

南大門

創建時の門は平安時代に倒壊してしまい、現在の物は鎌倉時代に重源が再建しました。大仏様(だいぶつよう)という宋の建築様式が取り入れられており、内門には左右に金剛力士像が配置されています。

法華堂(三月堂)

東大寺において、現存する数少ない奈良時代の建築物です。東大寺の前身寺院のお堂として建てられ、当時の名前は羂索堂(けんさくどう)といいました。本尊は不空羂索観音です。

戒壇院

755年(勝宝7年)、鑑真を招き創建されました。出家するものが戒律を授けられる場所です。

転害門(てがいもん)

1180年の平重衡による焼き討ち、1567年の三好・松永の戦いの影響を受けることなく、天平時代の建築を現在でも偲ぶことができる、貴重な建物です。

俊乗堂(しゅんじょうどう)

鎌倉時代に大仏殿と大仏を再建した功労者・重源上人を祀っています。彼の坐像が安置されています。

開山堂(かいさんどう)

初代住職の良弁(ろうべん)を祀っています。その坐像は、良弁忌の12月16日にのみ公開されています。

勧進所(かんじんしょ)

1686年(貞享3年)、大仏の修理と大仏殿の再建のため多額のお金が必要になり、その寄付金集めの拠点として、公慶上人によって建てられました。年に2回公開されます。

 

東大寺は過去に何度も戦乱や災害の被害を受けましたが、その度に多くの人々の力によってよみがえりました。人々の努力が形になり、あの素晴らしい大仏様が今にあるのでしょう。見上げるほどの高さと穏やかなお顔を、ぜひともその目で確かめてきてください。

日本の世界遺産 古都奈良の文化財

 

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