リヴァプールのたばこ倉庫



ピア・ヘッドの北に位置するスタンリー・ドッグ。ここには数多くの乾湿両方のドッグ、橋梁、倉庫などが残されています。ドッグの南正面にあるタバコ倉庫は、レンガ造りの倉庫としては世界最大級の大きさを誇っています。

1901年にドッグエンジニアのアンソニー・ジョージ・リスターによって設計されました。現在は廃墟となっています。

リヴァプール産業の歴史

小さな漁村に過ぎなかったリヴァプールですが、17世紀末頃より「奴隷貿易」によって発展し、フランスのマルセイユやナントと肩を並べる、有数の奴隷貿易港としてその名を世界中に広めました。

その後19世紀に入り奴隷制度が禁止されるとともに、マンチェスターを一大工業都市として作り上げました。リヴァプールの役割は、綿花・穀物・木材・タバコ・石油などの輸入、綿や羊毛製品・機械・鉄鋼などを輸出することで一段と発展を遂げ、イギリスで綿繊維産業を進化させた三角貿易と繋がっています。

1830年代にはマンチェスターとリヴァプールを結ぶ、世界初の蒸気機関車を使った鉄道路線を開通させたことも目覚ましい功績のひとつです。

巨大なレンガ造りの倉庫

リヴァプールのドッグの中で心臓部的な役割を果たしたスタンリー・ドッグ内にあり、重要な役割を果たした倉庫です。海から垂直に立つ建つ巨大煉瓦倉庫は、勇壮な姿を現在も誇っています。

15ヘクタールもの広大な敷地に、高さ38m、14階建てという巨大な建物。歴史的建造物のタバコ倉庫に使われたレンガは、何と2700万個で3万枚ものガラス窓が設置されていたといわれています。

廃墟となった倉庫

1980年には、リヴァプールの産業が荒廃しそれと共に老朽化が進み、現在は廃墟となっています。精密にレンガを積み上げて造られた倉庫が廃墟化した姿は、廃墟好きにとっては聖地のような場所です。

倉庫の近くには時計塔があり、古びた優雅さと無骨さが廃墟の奥深さを感じさせます。ここだけ時間が止まってしまった空虚感が湧きおこります。

まとめ

近年はこの倉庫を保存し活用するための活動がはじまっています。倉庫の向かいには、2014年には煉瓦造りの「タイタニック・ホテル・リヴァプール」がオープンし、大人気のホテルとなっています。

かつてのリヴァプールの繁栄を今に伝える歴史的建造物のタバコ倉庫を体で感じてみませんか?神秘的な廃墟美は実際に訪れた人にしか味わうことのできないものです。

イギリスの世界遺産 海商都市リヴァプール

 

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