トゥルン・ウント・タクシス城(聖エメラム宮殿)
レーゲンスブルクの旧市街とシュタットアムホーフ

レーゲンスブルク中央駅と公園を挟んだ旧市街地にあるお城です。現在ではドイツの歴史主義の最も重要な建築物の一つとされています。昭和50年ごろに流行った漫画「オルフェウスの窓」の舞台となったお城でもあります。

レーゲンスブルクの旧市街とシュタットアムホーフ」として、2006年、ユネスコ世界遺産に登録されました。

 巨万の富を築いた侯爵のお城

神聖ローマ帝国の郵政事業を独占し、財をなしたトゥルン・ウント・タクシス家のお城です。現在も続くドイツ屈指の富豪で、同侯爵家の本拠地です。

永続的帝国議会の皇帝代理となったためにフランクフルトからレーゲンスブルクに移住。1816年からベネディクト会聖エメラム修道院の南翼を壮麗な宮殿として改築しここに住みました。このお城には豪華に装飾された部屋が500室もあり、ロンドンのバッキンガム宮殿より広いともいわれています。バロック・ロココ・古典様式の部屋など様々な部屋があり、見応えがあります。

ロマネスク・ゴシック様式の回廊は11世紀のものといわれています。ロココとネオロココが融合した2階吹き抜けの豪華な広間の「舞踏の間」や金と白の装飾が絢爛な「皇帝謁見の間」、「寝室」、などをガイドツアーで見学することができます。ルネサンス様式の大理石の玄関ホールや1737年に描かれた天井のフレスコ画が印象的なバロック様式の図書室も必見です。宝物庫には、高価な調度品・陶磁器や特殊な武器が展示されています。

お城には現在も侯爵家が住んでいます。外観も内装もとても美しいお城なのでぜひ訪れてみてください。

まとめ

城内では、コンサートやガーデンショー、冬にはクリスマス・マーケットなど多彩なイベントが行われています。ガイドツアーは英語です。

廊下がなく部屋同士で繋がった宮殿はとても魅力的です。かつて巨万の富を築いた侯爵のお城を訪れて、当時の繁栄ぶりを感じてみてください。

また、レーゲンスブルクからシュタイナーネ橋を渡ったところには、シュタットアムホーフという町があります。この町にある「旧聖カタリナ教会」も世界遺産に登録されています。

「トゥルン・ウント・タクシス城(聖エメラム宮殿)」のデータ

国名 ドイツ
世界遺産名レーゲンスブルクの旧市街とシュタットアムホーフ
名称トゥルン・ウント・タクシス城(聖エメラム宮殿)

 

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