寺山炭窯跡
明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業

鹿児島県鹿児島市にある寺山炭窯跡(てらやますみがまあと)は、「明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業」の構成資産の一つとして2015年に世界遺産に登録されました。

寺山炭窯跡とは?

島津斉彬が実施した集成館事業の反射炉、高炉などには大量の燃料が必要でした。西洋においては、これらの近代化技術のエネルギー源は石炭でした。

しかし、薩摩藩内には燃料となる石炭がなく、木炭を石炭の代わりとして燃料とすることになりました。そこで、集成館事業の発展とともに、木炭の需要、供給不足に備え、熱効率の高い白炭を製造するために建設されたのが寺山炭窯でした。

鹿児島市北東部に広がる吉野台地の北側、吉野町寺山に、寺山炭窯は建設されました。寺山には、白炭に適したシイやカシの木が多くあり、その為この地が炭窯建築に選ばれました。1858年に建設された炭窯は3基ありましたが、現存しているのは、そのうち1基だけです。炭窯本体は堅牢な石積みで建造されており、当時の姿で現存しています。

現在、寺山炭窯跡一帯は、寺山ふれあい公園となっています。世界遺産に登録されたことによって、再注目されている遺産です。

「寺山炭窯跡」のデータ

国名 日本
世界遺産名明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業
名称寺山炭窯跡

 

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