高島炭坑
明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業

長崎県長崎市にある高島炭坑は、端島炭坑(通称:軍艦島)とともに、「明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業」の構成資産として世界遺産に登録されました。

日本の近代石炭産業の原点「高島炭坑」

高島炭坑は、日本の近代石炭産業の原点と言われる場所で、その歴史は1695年平戸藩の五平太が石炭を発見したことに始まるとされています。その後、幕末に佐賀藩とスコットランド出身の商人トーマス・グラバー(旧グラバー住宅参照三菱長崎造船所小菅修船場建設にも尽力)の共同出資によって開発されました。そして、1869年イギリス人技師モーリスを招き、日本最初の蒸気機関導入による竪坑、高島炭坑(北渓井坑:ほっけいせいこう)が開坑しました。

開坑当初、グラバーにあった高島炭坑の所有権ですが、グラバーは多額の借金のため所有権を後藤象二郎へ手渡します。しかし、後藤象二郎は、炭坑の経営に失敗したため、1881年には、三菱が高島炭坑を買い取ります。三菱は、グラバーを再雇用し炭坑経営を委ねると事業は成功、大きく発展することとなりました。高島炭坑の石炭生産技術は、その後、三池炭鉱にも活かされ、日本の炭鉱の近代化の先駆けとなりました。

1986年高島炭坑は、石炭から石油へのエネルギー転換により、その長い歴史に終止符を打ちましたが、北渓井坑跡などの炭坑遺跡が現在も残っています。

「高島炭坑」のデータ

国名 日本
世界遺産名明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業
名称高島炭坑

 

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