聖シュテファン大聖堂
(ウィーン歴史地区)
オーストリアの首都ウィーンは、1世紀ごろにドナウ河畔に建設されたローマ帝国軍の駐屯地を起源とする都市です。その後13世紀に、神聖ローマ帝国皇帝であるルドルフ1世の領土となり、ハプスブルク家の王都として発展していきました。
聖シュテファン大聖堂とは?
歴史あるウィーンの街のシンボルで、市民から「シュテッフル」の愛称で親しまれているのが、聖シュテファン大聖堂です。聖シュテファン大聖堂は、12世紀半ばにロマネスク様式の教会として建設されたことに始まり、13世紀から14世紀にかけてハプスブルク家のルドルフ4世の命により、建物主要部分がゴシック様式に建て替えられました。
聖堂には、北側と南側に2本の塔が建てられていますが、当初、この2本の塔は、高さを揃えることになっていました。しかし、財政難のため北塔の工事は中断されます。結果、未完成の北塔には丸屋根がつけられ、現在の姿となりました。
聖シュテファン大聖堂は、ハプスブルク家の墓所であり、ザルツブルクが生んだ音楽の神童モーツァルトの結婚式が行われた場所です。身廊の全長は約107m、高さ39mあり、身廊左側の説教壇は、彫刻家ピルグラムによる16世紀の傑作といわれています。その他、彫像、レリーフ、絵画、地下にはカタコンベもあり、芸術と宗教を肌で感じることができます。
ウィーン歴史地区の眺望
聖堂南塔を登ると、ウィーンの街並みを一望することができます。また、聖シュテファン大聖堂の見どころの一つである、施彩タイルの屋根も身近に見ることができます。
聖シュテファン大聖堂では、聖堂内を回るツアーガイドが実施されています。ツアーに参加し見学すると、より一層宗教観や芸術観を深く知ることができると思います。
「聖シュテファン大聖堂」のデータ
国名 | オーストリア |
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世界遺産名 | ウィーン歴史地区 |
名称 | 聖シュテファン大聖堂 |