サン・ピエトロ広場
(バチカン市国)
サン・ピエトロ広場はバチカン市国にあり、サン・ピエトロ大聖堂の正面にある楕円形の広場です。世界遺産「バチカン市国」に含まれています。
サン・ピエトロ広場とは?
イタリアとバチカンの国境にあたる「天使の門」をくぐるとすぐに見えてくるのが、サン・ピエトロ広場です。
サン・ピエトロ広場は、教皇アレクサンデル7世の命により、ジャン・ロレンツォ・ベルニーニが設計して1656年から1667年にかけて建設されました。
ベルニーニは、古代ローマのコロッセオからインスピレーションを得て、設計に生かしました。
また、彼が考慮したのは、世界中から集まるカトリック信者たちの思いです。ローマの街から広場に至るまで、彼は信者たちに感動を与えることを考えていました。
長い巡礼の終着点としてのこの場所を、信者たちを包み込むような列柱廊のデザインにしたのは、「すべての教会の母であるサン・ピエトロは、母のように両腕を広げ受け入れる」という彼の思いを表しているためだそうです。
サン・ピエトロ広場の構造
30万~40万人が収容できるといわれているサン・ピエトロ広場は、幅が240mのとても大きな広場です。4列のドーリア式円柱は全部で284本あり、広場を囲むようにして列柱廊を作り出しています。柱の上には140体の聖人像があります。
オベリスク
広場の中央にはオベリスクと2つの噴水があります。
オベリスクは紀元前1世紀にエジプトのアレクサンドリアでローマ人が建てたものです。皇帝アウグストゥスに捧げたもので、高さ約25mあります。紀元前40年頃ローマ皇帝カリグラがエジプトから運び、16世紀後半にここに移されました。
オベリスクと噴水の間の石畳には、「centro del colonnat(円柱の中心)」あるいは「ベルニーニポイント」というものが埋め込まれています。ここに立って列柱廊を見てみると、4列の柱が1列に重なって見えるそうです。これは見逃せないポイントですね!
「サン・ピエトロ広場」のデータ
国名 | バチカン |
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世界遺産名 | バチカン市国 |
名称 | サン・ピエトロ広場 |
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いつかバチカン市国に行ってみたいと思いました。
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バチカン市国について知れてよかったです。