ザンクト・ゴアール
ライン渓谷中流上部

ハイネの詩に歌われたローレライの岩山の対岸にある街「ザンクト・ゴアール」。ライン流域最大規模を誇る1245年建造の廃墟城のラインフェルス城が山上に聳えています。ここから見る右岸のネコ城の景観は絶景です。

ザンクト・ゴアールの船着き場付近は木組みの建物が建ち並び、おとぎの国のような可愛らしい町並みです。

ザンクト・ゴアールの見どころ

ラインフェルス城

1245年にカッツェネルンボーゲン家のディーター5世によって建てられた徴税のためのお城。かつて難攻不落の城といわれ恐れられた城です。1479年に断絶後フェヘッセン方伯の所管となり、増強と増築を繰り返しフィリップス2世の時代にライン川流域で最大規模の豪華な城となりました。

1756年にはじまった七年戦争でフランス軍に占拠され、18世紀末のフランス革命で城は破壊され、1812年に廃墟となりました。その後、ザンクト・ゴアールの商人ペーター・グラスに買い取られ、建材の多くをエーレンブライトシュタイン要塞の建設に使われてしまいます。1925年に市の所有となり、1973年から一部がシュロス・ラインフェルスという博物館併設のホテルとなっています。

ヘーア通り

町の中心にある歩行者天国のヘーア通り。通りの両側にはレストランや土産物店が軒を連ね、観光案内所があるのもこの通りです。

ドイツの人形とテディベアミュージアム

【世界遺産】ザンクト・ゴアール | ライン渓谷中流上部

photo credit: St. Goar via photopin (license)

3000体以上の人形や700以上のテディベアが展示される博物館。3階建ての建物内には、様々な年代の人形が並び、等身大の動物のぬいぐるみに乗って遊ぶことができ子供に戻ったような時間が過ごせます。

日本にはないドイツの人形もたくさんあるので寄ってみる価値ありです。また、ギフトショップでは世界中でここだけでしか手に入らないテディーベアも販売されています。

ブルクエクスプレス

観光シーズンの4~10月に登場するザンクト・ゴアール市街地とラインフェルス城までを結ぶミニ観光列車。日本とフランスとアメリカの国旗をつけたキュートなバスです。ぜひ機会がありましたら乗ってみてください。

まとめ

美しいフレスコ画がある参事会教会や旧市街散策なども楽しめます。鉄道の便が多くローレライの岩山があるザンクト・ゴアルスハウゼンと結ぶフェリーもあるので観光拠点としても利用しやすい町です。

愛知県犬山市とは友好都市です。また、長野県から岐阜県、愛知県、三重県を経て伊勢湾に注ぐ木曽川の風景がライン川に似ていることから、日本ラインと呼ばれています。

ギャラリー

「ザンクト・ゴアール」のデータ

国名 ドイツ
世界遺産名ライン渓谷中流上部
名称ザンクト・ゴアール

 

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