聖ドミニコ教会
(マカオ歴史地区)
聖ドミニコ教会は中国のマカオ特別行政区にあり、世界遺産「マカオ歴史地区」を構成する建築のひとつです。別名「バラ教会」とも呼ばれています。その由来は、中に祀られている聖母マリア像が「バラの聖母」とも呼ばれているからだそうです。
聖ドミニコ教会とは?
聖ドミニコ教会のファサード(建物正面の外観)は、マカオで最も美しいファサードといわれています。淡い黄色の壁と緑のドア、白い漆喰の装飾の色合いが非常に美しいためです。
聖ドミニコ教会は、1587年にメキシコのアカプルコからやって来たスペイン人のドミニコ会修道士たち3人によって建設されました。当時は木造だったため、「板樟堂」と呼ばれたそうです。現在の建物は、1826年再建とも1828年再建とも伝えられています。また、1822年に中国初のポルトガル語の新聞「A Abelha da China(The China Bee)」が発刊された場所でもあります。
内部にはバロック式の祭壇が設置され、「ロザリオの聖母」や「バラの聖母」と呼ばれる聖母マリア像が祀られています。毎年5月13日のファティマの巡礼*の日には、夕方6時にマリア像がペンニャ教会へと運ばれていきます。
*バチカン公認の聖母マリアの奇跡が起きた土地であるポルトガルのファティマに、多くの巡礼者が集います。最大の集会が行われるのが5月13日です。
右手奥の鐘楼は現在は博物館となっており、300ほどの宗教品が展示されています。
ここではクラシックコンサートが開かれることもあり、行き当たった方はラッキーです!イースターやクリスマスの時期には行われているともいいますよ。
「聖ドミニコ教会」のデータ
国名 | 中国 |
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世界遺産名 | マカオ歴史地区 |
名称 | 聖ドミニコ教会 |