聖ワシリイ大聖堂

聖ワシリイ大聖堂は、ロシアの首都モスクワの赤の広場にあるロシア正教会の大聖堂です。周囲にはクレムリンやグム百貨店、レーニン廟などがあります。正式名称は「堀の生神女庇護大聖堂」です。

聖ワシリイ大聖堂の歴史

聖ワシリイ大聖堂は、1551年から1560年にかけて、イヴァン4世(イヴァン雷帝)によって建設されました。設計はポスニク・ヤーコブレフです。カザン・ハンを捕虜とし、戦いに勝利した記念として建てられました。カザン・ハン国は、15世紀から16世紀にかけてヴォルガ川中流域に一大勢力を誇ったイスラム王朝です。

1588年にフョードル2世が聖ワシリイの墓の上に聖堂を建てたことで、聖ワシリイ大聖堂の名で親しまれるようになりました。

聖ワシリイはロシア正教会では佯狂者(ようきょうしゃ)ワシリイとも呼ばれます。佯狂者とは、昼は市井でボロをまとい徘徊し、飢えに苦しむ生活をし、夜は聖堂の軒下で祈る生活をする人のことをいうそうです。佯狂とは、「狂っている」ことを「佯う(よそおう)」ということなのです。

メルヘンチックな「聖ワシリイ大聖堂」

聖ワシリイ大聖堂|モスクワのクレムリンと赤の広場聖ワシリイ大聖堂は、まずその独特でカラフルな外観が目を引きます。その屋根はレンガでてきており、すべてがタマネギ型のドームになっています。主聖堂が中央にあり、その周りを8つの小聖堂が囲むような形です。すべての聖堂の高さや装飾が異なります。

聖ワシリイ大聖堂 内部

photo credit: flowering via photopin (license)

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内部はイコンや絵画で装飾され、外側に負けない美しさです。ドームに続く塔の中は螺旋階段になっており、登ることも可能だそうです。

聖ワシリイ大聖堂にまつわるエピソード

聖ワシリイ大聖堂にはあるエピソードが伝わっています。あまりにも美しく出来栄えの良い大聖堂が完成したため、これよりも素晴らしい建物を造らせないために、イヴァン4世は設計者であるポスニク・ヤーコブレフの眼を潰してしまったというものです。

しかし、この年代の後もヤーコブレフが設計した記録があるそうで、このエピソードは後のイヴァン4世の残虐さを伝えるための作り話ではないかといわれています。

 

夜になるとライトアップされるため、昼間のメルヘンな雰囲気とは少し違ったものになりますよ。時間に余裕があれば、両方の時間帯に訪れるのがおすすめです。

「聖ワシリイ大聖堂」のデータ

   
国名 ロシア
世界遺産名モスクワのクレムリンと赤の広場
名称 聖ワシリイ大聖堂
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